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イラン

2009年9月30日 (水)

次の戦争、進行中-アメリカはウソつき達によって率いられ、情報を与えられている

Paul Craig Roberts

2009年9月29日

"Information Clearing House"

イラクの大量破壊兵器による、アメリカに対する深刻な脅威について、ブッシュ大統領と“大手マスコミ”がついてくれた、ありとあらゆるウソを、どなたか覚えておいでだろうか? イラクに派遣された兵器査察官達からの、そのような武器は存在しないという報告にもかかわらず、こうしたウソが、新聞雑誌やテレビで、延々と繰り返された。

兵器査察官達は、イラクで正当な仕事をこなし、真実を語ったが、大手マスコミは、彼らの所見を重視しなかった。そのかわりに、マスコミは、プロパガンダ宣伝省として機能し、アメリカ政府の為に、派手に宣伝を繰り広げた。

今や、あの過程が、丸ごと繰り返されている。今度の標的はイランだ。

イラン相手では、何の申し立てもしようがないため、オバマは、ブッシュの脚本から、セリフを写し、一つでっちあげたのだ。

まずは事実を。核拡散防止条約調印国の一つとして、イランの原子力施設は、国際原子力機関の査察を受けており、国際原子力機関が、原料が決して核兵器に転用されないよう、イランの原子力計画を、入念に監視している。

国際原子力機関は、イランの原子力計画を監視してきており、核物質の兵器計画への転用を発見したことはないと再三発表していきている。アメリカの16の諜報機関全てが、イランは、もう何年も前に、核兵器への関心を放棄したことを、確認し、再確認している。

濃縮施設が稼働する前に、国際原子力機関に通知すべきことという、保障協定に従って、9月21日、国際原子力機関に、イランは新原子力施設を建設中であることを通知した。国際原子力機関に通知することで、イランは、保障措置協定の下での義務を満たしたことになる。国際原子力機関が、施設を査察し、兵器計画に転用されないことを確認すべく、生産される核物質を監視するのだ。

これら明快な事実にもかかわらず、世界を脅かすであろう爆弾を製造する“秘密原子力施設”を、イランが作ろうとしているところを見つけたと、9月25日オバマは発表したのだ。

イランは、保障措置協定を遵守していないという、オバマ政権の主張はデマだ。2004年末から2007年始めにかけ、批准されることもなく、保障措置協定の一部にもなっていない追加協定(Code 3.1)を、イランは自発的に遵守していた。この追加協定は、新施設の建設を開始する前に、イランが、国際原子力機関に通知することを求めるもので、一方、現在有効な保障措置協定は、新施設完成の前に通知することを要求している。批准されていない追加協定への自発的な遵守を、イランは2007年3月に停止したが、それはアメリカとイスラエルによる、イランの既存施設に対する不実表示や、それらに対する軍事的脅威が原因だった可能性が高い。

イランには、秘密“核兵器計画”があると非難し、ありもしない計画について“白状する”ようイランに迫り、対イラン軍事攻撃の可能性を排除していない、と彼は付け加えたのだ。もはや信用を失ったブッシュ政権が、イラクに侵略をしかけるために、ありもしないイラクの“大量破壊兵器”を利用したのを、オバマがまねているのだ。

アメリカのマスコミ、“リベラルな”ナショナル・パブリック・ラジオでさえ、オバマのウソ製造装置に、さっさと同意した。マクラッチー新聞のスティーブン・トーマ記者は、イランが国際原子力機関に通知している建設中の非稼働施設を、“秘密の原子力施設”だと断言している。

月曜日にイランが国際原子力機関に通知した、イランの“秘密”施設のことを、金曜日、ピッツバーグで、ゴードン・ブラウン・イギリス首相やニコラ・サルコジフランス大統領と共に登場し、オバマが発表するまで、世界は知らなかったのだと、トーマは事実に反する報道をした。

明らかに、トーマは、事実を知る能力が欠如している。“大手マスコミ”記者お決まりの実力不足だ。新施設は、9月21日、イランが施設の件を国際原子力機関に自発的に報告して明らかになったのだ。

AP通信社記者アリ・アクバル・ダレイニは、APで不正確に報じた。「核兵器の原料も製造可能な、二つ目のウラン濃縮サイトの存在が、イランがまだ何かを隠しているという、濃厚な可能性の一つとなっている。」

「秘密サイトの存在は、金曜日、西欧の諜報機関当局者や、外交官達によって始めて明らかにされた。」とまでダレイニは書いている。ダレイニは間違っている。我々が施設のことを知ったのは、月曜日に、保障措置協定を遵守して、イランが施設について報告したと、国際原子力機関が発表した時点なのだ。

「その存在が、何年間も、国際査察官達から隠されていた秘密の地下ウラン濃縮施設」という、事実とは異なるダレイニ記事が、お膳立てされた恐怖を高めるのに役立った。

一丁あがり。アメリカ大統領と、彼のヨーロッパ傀儡連中は、おはこを演じている。白々しいウソをついているのだ。アメリカの“主要マスコミ”は、ウソを、あたかも真実であるかのように繰り返した。またもや、アメリカの“マスコミ”は、捏造によって、戦争の片棒をかつごうとしている。マスコミの主な関心が、アメリカ政府を喜ばせることと、できれば、経営不振の新聞事業向けに、納税者の金による緊急救済をせしめることであるのは明らかだ。

アメリカとイスラエル政府に品位を売り渡していない、稀有な信念の人、国際原子力機関事務局長モハメッド・エルバラダイ氏は、報告書で(2009年9月7日)反論している「イランの核計画に関し、理事会で、情報公表が控えられたという根拠のない非難。理事会で、情報公表が控えられたという、マスコミに流された、いくつかの加盟国による主張に、私は愕然としている。これらの主張は政治的な動機によるもので、全く無根だ。事務局の仕事に影響を与え、その独立と、客観性を損なおうとするよう企みは、国際原子力機関規則のVII.F.条違反であり、即刻中止すべきだ。」

対イラン攻撃には何ら法的根拠がないために、オバマ政権は、存在しない“イラクの大量破壊兵器”のような、別のでっちあげを、しつらえようとしている。でっちあげは、イランが、国際原子力機関に報告した施設は核兵器製造のための秘密施設だというものだ。

ちょうど、イラクにいた兵器査察官達からの実情報告が、ブッシュ政権によって無視されたのと同様に、国際原子力機関の実情報告は、オバマ政権によって無視されている。

ブッシュ政権同様に、オバマ政権の中東政策は、ウソとごまかしに基づいている。

アメリカ人にとって最悪の敵は誰だろう?イランか、それともワシントンの政府と、それに仕えるマスコミの淫売連中だろうか?

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article23583.htm

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ほとんど同じ趣旨のことを、あのスコット・リッター氏がDemocracy Now!で語っている。

元国連武器査察官スコット・リッター、イラン原子力計画に対する“政治的な動機によるウソ”に警鐘

宗主国がイラン戦争をはじめれば、日本は、またぞろ、気の遠くなる金額の支援金を差し出し、さらには、イラク同様、派兵もするだろう。

洗濯機が火事を起こすと、電器メーカーはリコールする。自動車が、事故を起こしそうであれば、自動車メーカーはリコールする。虚偽記事が遠因となって、無辜の百万人が殺されても、マスコミは責任をとらない。自分たちがあおって導入した、ゆがんだ小選挙区制度で、極端な選挙結果が出ると、進んで慶賀する。

理不尽な裁判員制度導入を応援しておいて、実施されると、早速、連日の提灯記事。

ところで、最近思いついたことがある。

前原氏、てっきり防衛大臣となって、属国政策を推進すると思い込んでいた。

ところが、国土交通省に舞い降り、八っ場ダム問題で、マスコミ、あるいは現地有力者の皆様と華々しい対決を繰り広げている。

「なかなか、やるではないか?」と感心してはいるのだが、ふと気がついた。

八っ場ダム推進・中止で、大手マスコミ、ひいては日本中の注意を引いていることで、自民党の「日米同盟重視」政策を、民主党がそのまま「継続」していることに対する素晴らしい目隠しになっているように見えてきた。無関係に見える国土交通大臣をしながら、属国化政策を巧妙に掩護しているのと同じではないか。

英語で言うred herring、つまり根本の問題から注意をそらすためのものだ。

選挙前の芸能人クスリ騒ぎと一緒。

もっとも防衛政務官には、あのソマリア派兵を真っ先に言い出した(ブレジンスキーの学生)長島昭久議員がなった。民主党の軍事政策、それだけで想像がつきそうな気がしてくる。

そして、民主党の要人が、政党助成金で、キャバクラ支払い。やはり、自民党と同じレベルの人々。もちろん、もし、民主党が、小選挙区制度と、政党助成金を廃止するのであれば、民主党支持に転じるのはやぶさかではない。絶対にそれはしないだろうが。どちらも、ブロガーの多数の皆様から熱い支持を得ているあの小沢幹事長の豪腕で実現した珍制度。

日本人にとって最悪の敵は誰だろう?北朝鮮か、それともワシントンと東京の宗主国・属国政府と、それに仕える両国のマスコミの淫売連中だろうか?

尊敬する辺見庸氏、どうでもよい事件をつつきまわるのを飯の種にしている連中を評して、「糞バエ」といわれた。media whores、マスコミの淫売連中という訳より、糞バエのほうが、ぴったりくるような気がする。

時に、ニュース・バラエティ番組を瞬間みてしまうことがあるが、頭が糞まみれになったような気分になり、あわててテレビを消している。これこそ、頭と地球のためのエコ運動。

ああした番組、スポンサーも、制作スタッフも、出演者も、視聴者も、人の姿をした糞バエではないかと、実は疑っている。

2009年6月22日 (月)

イラン大統領選挙抗議デモは、アメリカが仕組んだ新手の「カラー革命」?

Paul Craig Roberts

2009年6月20日

"Information Clearing House"

多数の評論家は、テヘランのムーサビーや、モンタゼリや、西欧化した若者たちの純粋さ、という理想主義的な信念への信頼を表明している。二年前(下記参照)発表されたCIAの不安定化計画、展開しつつある出来事によってお釈迦になっているようには見えない。

全投票を開票するには早すぎる時期に、選挙結果が発表されたのだから、アフマディネジャドが不正な選挙で勝利したのだと主張されている。だが、ムーサビーは彼の勝利を投票終了の数時間前に宣言したのだ。これは、不利な結果の信用を傷つけることを狙った典型的なCIAの不安定化策だ。それは早めの選挙結果発表を強いるものだ。先手をとった勝利宣言から、開票結果発表までの時間が長ければ長いほど、当局がその時間を、投票結果に不正工作をするのに使ったという印象を、生み出すのにムーサビーが使える時間が長くなる。人々がこのトリックを見破れないのは、驚くべきことだ。

選挙は不正だったという大アヤトラ、モンタゼリの主張に関して言えば、彼は当初ホメイニの第一後継者だったが、現在の最高指導者に破れたのだ。彼は、抗議デモを、ハメネイに仕返しする好機と見たのだ。不満を抱いている政治家を見事に操って来た歴史を誇るCIAに、彼が操られていようといまいと、モンタゼリには、選挙無効を言い立てる動機がある。

アヤトラの間で権力闘争がおきているのだ。アフマディネジャドが自分たちの腐敗を攻撃するので、多くのアヤトラは反アフマディネジャドで連携しており、アヤトラの生活様式は、権力と金が行き過ぎた状態を示すものだと考えている、地方に暮らすイラン人に受けようと狙っている。私の考えでは、アフマディネジャドのアヤトラ連中攻撃は、日和見主義的だ。とはいえ、すると、アメリカで中傷する連中が、彼はアヤトラ連中と同盟した保守反動だと言うのは奇妙なことになる。

評論家達は、イラン大統領選挙を、自分たちの抱く幻想、妄想、感情と、既得権益に基づいて"説明"しているのだ。アフマディネジャドの勝利を予言する選挙結果が信頼できようとそうでなかろうと、今のところ、選挙は不正工作されたという憶測以上の証拠はない。一方、CIAが二年間にわたりイラン政府を不安定化させようと工作してきたという信頼できる報告がある。

2007年5月23日、ブライアン・ロスとリチャード・エスポジトは、ABCニューズでこう報じた。「CIAは、イラン政府を不安定化させる秘密「ブラック」作戦を開始する、秘密の大統領承認を得たと、諜報関係の現行および元職員がABCニューズに語った。」

2007年5月27日、ロンドン・テレグラフは独自にこう報じた。「宗教指導者達による神権統治体制を不安定化させ、最終的には転覆させることを狙った、CIAのプロパガンダ・偽情報キャンペーン計画を是認する公式文書に、ブッシュ大統領は署名した。」

それより少し前の2007年5月16日、ブッシュ政権のネオコン戦争屋ジョン・ボルトンが、テレグラフ紙に、アメリカ軍のイラン攻撃は“経済制裁や、大衆による革命を醸成する企みに失敗した場合、「最後の選択肢」になるだろう”と語ったとテレグラフ紙は報じた。

2008年6月29日、セイモア・ハーシュはニューヨーカーに書いている。「現行、および元の軍、諜報、および議会関係者によると、昨年末、議会は、対イラン秘密作戦を大幅にエスカレートするために、資金を出すというブッシュ大統領の要求に同意している。大統領が400万ドルを要する、これら作戦は、ブッシュが署名した大統領所見の中で、イランの宗教指導者層を不安定化させるべく計画されていると書かれている。”

テヘランの抗議デモに、心からの参加者が多数いたことは疑うべくもない。しかし、抗議デモは、CIAが仕組んだグルジアやウクライナでの抗議デモの特徴を共有している。すっかり目をつぶらない限り、これが見えないはずがないのだ。

ダニエル・マカダムは、重要な指摘をしている。 http://www.lewrockwell.com/blog/lewrw/archives/027782.html たとえば、ネオコンのケネス・ティンマーマンは、投票日前日に、「テヘランでは‘緑の革命’が語られている。」と書いていた。これが仕組まれた出来事でないのなら、一体どうやって、ティンマーマンがそれを知ることができたのだろう? 投票前に、特にもしムーサビーと彼の支持者が、彼らが主張する通り、勝利を確信していたのであれば、何故‘緑の革命’が準備される必要があったろう? これは、アメリカが選挙結果への抗議行動に関与している確定的な証拠のように思える。

ティンマーマンは、更に書いている。「全米民主主義基金は、‘カラー’革命推進のために、何百万ドルも費やしてきた . . . そうした資金の一部は、全米民主主義基金が資金援助している、イラン国外の非政府組織と関係がある親ムーサビー派の手に無事渡ったようだ。」ティンマーマン自身のネオコン・デモクラシー財団は、「イランにおける、デモクラシーと国際的に認められている人権の標準を推進するため、全米民主主義基金 (NED)の助成を得て、1995年に設立された私的な非利益組織」だ。

記事原文のurl:informationclearinghouse.info/article22875.htm

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同じ著者による別記事(英語)

Iran Falls to US PSYOPS

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日本の選挙でも、万一、自民党、公明党、民主党以外の第三政党が、余りに多い議席を得る結果になれば、同じ作戦が必ず発動されるだろう。もちろん世界一飼い馴らされた属国で、その可能性は、99.99%ありえない。

70年代、過激学生運動が日本で勃興したのも、国民を巻き込む本格的反安保運動を二度と起こさせないようにするための予防作戦だったのではないだろうか、と妄想している。

ホメイニ廟自爆テロのニュースをきくと、益々こうした説の信ぴょう性が増すように思えてならない。

2009年6月19日 (金)

ニューヨーク・タイムズとイラン選挙

wsws.org

2009年6月15日

イラン選挙に対するアメリカ・マスコミの反応は、それがイランにおける民主的権利の状態を語っている以上に、アメリカにおけるデモクラシーと、いわゆる「自由出版」の状態をこそ、より物語っている。

ニューヨーク・タイムズによる、現職大統領マフムード・アフマディネジャドが、主要な競合相手、元首相ミル・ホセイン・ムーサビーを抑えた選挙勝利報道は、ジャーナリズムとしての客観性のいかなる見せかけをも投げ捨てた報道の典型だ。これは選挙結果の信用を落とすことを狙った、純然たるプロパガンダなのだ。

アメリカ時間の金曜日遅く、アフマディネジャドが、ムーサビーを30パーセントの票差で破ったとイラン当局が発表するやいなや、タイムズと、事実上、全マスコミが、選挙は不正だと主張した。タイムズは、選挙は盗み取られたというムーサビーの主張を単に報告したばかりでなく、彼の主張を心底から、無批判に受け入れている。

いかなる独自の調査も行わずに同紙はそう言っている。主張を裏付ける本格的な事実は何も提出していない。そうではなくムーサビーや彼の支持者が言っている主張に基づいている。

早くも土曜日、タイムズはビデオを制作し、日曜日それを同社のウェブ・サイトに掲載したが、そこで同紙の有力海外特派員ロジャー・コーヘンが、息をはずませて、「早計に発表された」アフマディネジャドの勝利を非難し、黒装束警官の群れが都市を歩き回り、反対派をなぐりつけ、テヘランが戒厳令下に置かれているかのような印象を与えた。

コーヘンが、選挙だと主張することができていた、唯一の「証拠」は、アフマディネジャドの勝利を、投票締め切りから「数時間内に」当局が宣言したことと、公式投票数が、最初の投票集計と「わずかに異なっていた」という事実だ。

コーヘンのビデオを、タイムズ編集主幹ビル・ケラーによる一面記事が、日曜日に補完した。ケラーはアフマディネジャドの再選は、政権「押しつけの判断」で「クーデター」だという反対派有権者の主張を無批判に引用した。こうした主張の根拠となる事実を一つも彼は提示していない。証拠代わりに、彼は「政権内部の誰かを知っていると思われる誰かの兄弟」による主張を「投票集計者達は、単に、数字を改ざんするよう命令されたのだ」と報道している。

選挙が不正操作されているというケラー説の核心は、彼がアフマディネジャド「非常識な票差の勝利」と呼んでいるものだ。だが彼自身がアフマディネジャドは、有権者の内で大きな比率を占めるイランの貧しい人々に対し、うまく訴求したことを記事の中で認めている。また彼は「アフガニスタンやイラクや、核拡散問題解決に役立つはずの、イランとのより良い関係を期待していた西欧指導者」の激しい落胆を認めている。

タイムズとそれ以外のアメリカ・マスコミは、政府見解を直接反映して、ムーサビー立候補を推し、必ずや「改革論者」を大統領官邸に送り込むか、アフマディネジャドとの決選投票を強いるのに十分な結果をえられるはずの国民の支持率の上昇機運を描き出していた。国とアメリカ帝国主義者の政策のパイプ役として機能して、彼等は、ムーサビーの勝利は、デモクラシーの勝利を示すものであり、アメリカ-イラン関係の新たな章の扉を開くものだという意識を広めようとしていた。アフマディネジャドの圧勝に対する唯一可能は説明は、彼等は即座に結論を出したのだが、不正工作なのだという。

イラン社会と政治について本当に知っている人々にとっては、アフマディネジャドの圧倒的な勝利は、決して驚くべきものではない。選挙を非難する西欧の新聞でさえ、現職は、都市労働者や地方の貧しい人々など、大多数の国民の強い支持を得ている事実は認めている。アフマディネジャドは、政権の抑圧的で、腐敗した性格にもかかわらず、社会主義という代替案がないために、こうした支持者を固めることができたのだ。

アフマディネジャドに取って代わる成功を実現するため、ムーサビーは一体どのような基盤に依拠していたのだろう? イランのリベラルな体制派候補は、アフマディネジャド以上に、イスラム聖職者支配の熱心な擁護者として選挙キャンペーンを行った。国内政策では、更なる開放性を曖昧に呼びかけ、アフマディネジャドの「ポピュリスト」的な、都会の貧しい人々や、農民に対する助成に反対した。

マスコミは、世界中で社会的災害をひき起こしたのと同じ自由市場政策を擁護する人物を、なぜ多数のイラン国民が支持するなどと期待できるのかを説明しようとはしていない。しかもムーサビーの最も有力な支援者は、アリ・アクバル・ハシェミ・ラフサンジャニで、彼は国家機構の大立て者でイランで最も裕福な人々の一人なのだ。腐敗で悪名高いラフサンジャニは、イラン人労働者や貧しい人々から軽蔑されている。

ムーサビーの実際の支持基盤は、都会中流階級、大学生、ビジネスマンの暮らし向きの良い層以外には広がらなかった。

更にもう一つ問題がある。ニューヨーク・タイムズや、アメリカ・マスコミ全体は、イラン人に民主的な選挙について説教を垂れるような立場にあるのだろうか?

タイムズは、泣き声で不平を言うこともなく、2000年のアメリカ大統領選挙奪取を受け入れた。あれこそ大統領のクーデターで、しかも白昼公然と実行されたのだ。ブッシュと共和党が、投票を抑圧し、最高裁判所が、全国的に得票が多かったアル・ゴアが、選挙で勝っていたであろうフロリダ州での再集計を止めさせて。2000年選挙の晩、各放送局が、フロリダ州はゴアのものだという態度を突如翻し、ブッシュにとって極めて重要な州だと宣言した異常な出来事さえ思い出せば十分だろう。

アメリカの選挙は、世界のデモクラシーで通用する、本当に民主的な選挙とは最もほど遠い。労働者や貧困な人々は決まって投票の権利を奪われる。選挙は大企業の資金とマスコミ操作によって支配されている。二大政党による独占を維持するよう設計された法律のおかげで、二大政党以外の党は、選挙対象となるのが、事実上、不可能になっている。

アメリカ・デモクラシーの状態は、アメリカ最大の都市ニューヨークにおける直近の市長選挙に要約されている。そこで、超億万長者のメディア王、マイケル・ブルームバーグが、任期を制限する法律をひっくり返し、無競争で再選挙に立候補していた。

タイムズは、イランにおけるデモクラシーに対するアメリカの「支援」に関する歴史的記録については沈黙している。CIAが仕組んだ1953年のクーデターで、民主的に選出されたモハンマド・モサデク首相の政府を打倒し、シャーをすえつけたことも含まれる。その時から、1979年のイスラム革命まで、アメリカはシャーの拷問政権を支援し、ペルシャ湾における「自由世界」のとりでだとして称賛していた。

イラン選挙の信用を損なおうとするタイムズの汚らわしい役割は、アメリカ・マスコミの腐敗と、国家への統合を典型的に示している。マスコミは、益々あからさまに、国家権益にむけた世論操作の道具として機能している。

アメリカ外交政策目的のパイプとしてのタイムズの役割が、一つの国や世界の一部に限定されていないことは、ニュースを装ったプロパガンダのもう一つの例が、はっきり示している。わずか二週間前の5月30日、タイムズは、ワシントンによって、アメリカ帝国主義者の権益に対する障害と見なされているもう一つの政権、つまりベネズエラのウゴ・チャベス政権の罵倒記事を書いている。「チャベス、軍支配強化を狙う」という見出しの記事は、主張に必要な証拠も無しに、軍内部の反対派に対するチャベスによる大規模な取り締まりを言いふらしている。

この記事にも、イラン選挙に関する記事同様に、きわめて挑発的な要素がある。そうした「ニュース」記事は、アメリカ諜報機関からの指示で書かれている。こうしたマスコミの腐敗そのものが、アメリカ・デモクラシーにおける高度な頽廃という要素の、重要な表現だ。

イラン選挙は、イラン人労働者階級に対し、聖職者による反動的なブルジョア政権に対抗する唯一の基盤としての、明確に定義された社会主義、国際主義者綱領という方向づけの必要性を強く示している。

選挙に対するアメリカのマスコミの反応は、アメリカの労働者階級が民主的権利を守るには、自分たち自身の大規模な、独立した社会主義運動を発展させるしかないという事実を強く示している。

Barry Grey

記事原文のurl:wsws.org/articles/2009/jun2009/pers-j15.shtml

抗議デモで、緑色の布を身につけ、熱狂したムーサビー支持者の姿、旧ソ連圏におけるあのカラー革命を即座に連想させる。使い古した手口なのに。人は忘れるものだ。

ムーサビー支持者、Twitterで連絡を取り、抗議デモを展開したとTwitterは当初発表した。

Twitter、イラン問題に配慮してメンテナンス時間を変更

この記事には、気になる記述がある。

Twitterは同社のネットワークホストとして2008年2月からNTTコミュニケーションズ傘下のNTT Americaを採用している。

イランをも属国にしようと、属国が手先になる悲しさ。

後にTwitterは前言撤回。本当だろうか?うっかり最初に本音を言ったのでは?

Twitterが報道を否定,「メンテナンスの予定変更に国務省は無関係」

アメリカによる再三のイラン政権転覆について、田中宇氏が下記記事を書かれている。

イラン革命を起こしたアメリカ 2008年7月31日

2008年2月 6日 (水)

脆弱なドル覇権:イランの石油取引市場はドルを崩壊させかねない

マイク・ホィットニー

Global Research、2008年2月4日

二週間前、ジョージ・ブッシュは、馬の首を送り届ける任務で中東に派遣された。フランシス・フォード・コッポラの「ゴッド・ファーザー」では、強情な映画プロデューサーを、ドン・コルレオーネの甥を次の作品で起用するよう説得すべく、ルッカ・ブラッシがハリウッドに赴く。さしもの「大物」プロデューサーも、大切にしていたサラブレッドの切断された首の隣で目覚めた後、最後にはその若い俳優を起用するよう説得される物騒な場面を皆さんは覚えておられよう。彼等と今月初めに会った時、ブッシュも同じような「とうてい拒否できない申し入れ」を湾岸諸国の指導者たちにしたのではあるまいかと私は考えている。

マスコミは、ブッシュの中東歴訪を「平和使節」として描こうとしたが、それは煙幕に過ぎない。実際、ブッシュがエルサレムを発ってから三日目に、イスラエルは占領地域における軍事作戦を強化し、ガザの150万の人々に対する食料品、水、医薬品やエネルギーの無情な封鎖を再開した。明らかに、ブッシュがこうした作戦にゴーサインを出したのだ。さもなければ、イスラエルの攻勢は、アメリカ大統領への侮辱と見なされてしまっていたろう。

すると、ブッシュ訪問の真の狙いは何だったのだろう? 結局、彼には、平和にも、イスラエル-パレスチナ危機を解決するという約束を尊重することにも、関心はないのだ。そこで、大統領職二期目が幕を閉じようとしていて、成功の見込みなど全くないのに、彼は一体なぜ中東歴訪を選んだのだろう?

時として個人的訪問が大事なことがある。特に、伝える情報の内容が非常に微妙で、メッセージを面と向かって伝えなければならないような時には。今回、ブッシュははるばる世界を半周する旅をして、サウジ人や湾岸諸国のサウジ人の友人たちに、石油をドルと連動させ続けるのか、それとも「海の底で魚と寝るように」なりたいのかと言ったのだ。過去二カ月間、多くの王族や財務大臣たちは、下がり続けるドルに対して不平不満を言い続けていた。いわゆる「ドル-ペッグ」を離脱し、通貨バスケットに切り換えると脅していた。ブッシュ歴訪は兄弟のような協力精神を再燃させたように見える。不満はやみ、全員が「同じ船に」戻ったのだ。地域の指導者も、インフレーションが経済を食いつぶし、労賃、食料、エネルギーや住宅を非常な高値に上げているという事実を、今やさほど苦にしていないように見える。ロイターは下記のように要約している。

    「通貨改革をめぐる昨年のいざこざ騒ぎの後、湾岸諸国の中央銀行は、同一歩調をとって、ペッグこそ安定の源だと語り、ドルの弱さは、一時的な現象だとして、軽視しようとしている。」

ブッシュが物事を丸く収めたかに見える。

過去二週間、湾岸諸国の指導者達は、連邦準備制度理事会が、途方もない1.25%もの金利を引き下げをするのを心配そうに見守っていた。米国債やアメリカの有価証券に、王族達が投資した1兆ドルの資本を、利下げは着実に侵食してゆく。

    「インフレーションは、サウジアラビアとオマーンでは、16年ぶりの高さで、アラブ首長国連邦では、19年来の最高だ。湾岸諸国の政策立案者達は、金利引き下げを埋め合わせるべく、貸付市場、不動産市場、商品市場に直接介入している。」(ロイター)

資産価値は急騰した。UAEの営業用不動産は2007年当初の二倍になった。インフレ爆弾は、他の湾岸諸国に、国民に対する食料品補助金の供与や「首長国連邦政府の一部職員の70%給与引き上げ」を強いている。

不満を抱いた出稼ぎ労働者達は最近ドバイで暴動を起こし、急激な価格上昇に対する正当な補償を要求した。サウジのリアルは21年来の最高値にまで上がった。

為替トレーダは、ディルハムとリアルが四月迄には更に8%上昇すると予想し、利率のせいで、湾岸諸国中の中央銀行は、ユーロか、地域通貨バスケットへの切り換えを強いられるだろうと見ている。しかしながら、これまでのところ、忠実なサウジの王子たちはドル支持を続けている。

ドル覇権防衛

さて、石油がドル建てであり続けることがどれほど重要なのだろう? アメリカ合州国は世界の「準備通貨」としてのドルの立場を守るために戦争をけしかけるだろうか?

この質問に対する答えは、今週早々にも出る可能性がある。待望されていたイラン石油取引市場が、2月1-11日の間に開設される予定だからだ。イランのダブド・ダネシ-ジャファリ財務大臣によれば「取引市場を立ち上げる為の全ての準備は済んでいる」という。「夜明けの10日間= ダヘ・ファジュル」(イランにおける1979年イスラム革命勝利を記念する式典)の間に、開設される予定だ。イランの「石油、石油化学製品とガス」を「ドル以外の通貨」で取引することを要求するため、取引市場はドルの世界的優位性維持に対する直接の脅威と見なされている。(Press TV、イラン)

石油ドル制度は、金本位制と同じようなものだ。今日の通貨は、単純に、全ての工業化社会が依存している一つの必須エネルギー源、つまり、石油によって裏書きされている。万一ドルが石油から切り離されれば、ドルはもはや事実上の国際通貨であることを停止し、アメリカは膨大な貿易赤字を削減し、製造能力を再建し、再び輸出国家となることを強いられるよう。唯一の代替策は、ワシントンの指令に忠実に従えるよう、国民の集合的な熱望を鎮圧するような属国体制のネットワークを造り出すことだ。

ブッシュ政権が、ドル覇権を守るために戦争を始めるかいなかについてというのは、サダム・フセインに問うべき質問だ。イラクはサダムがユーロに切り換えたわずか6カ月後に侵略された。これが言わんとしていることは明白だ。帝国は通貨を防衛する。

同様に、イランは2007年にドルから切り換え、日本に膨大なエネルギー代を円で支払うべきだと主張した。「切り換え」はブッシュ政権を激怒させ、以来イランはアメリカの好戦性の標的にされている。事実、16のアメリカの諜報機関がイランは核兵器を開発していないという報告書(NIE)を発行したにもかかわらず、また国連の核監視機構、 国際原子力機関が、イランは核拡散防止条約(NPT)の下の義務に従っていると認めているにもかかわらず、アメリカが先導するイラン先制攻撃は、依然としてありそうなことに見える。

また、西欧のマスコミはこの地域における次の戦争の可能性を最小化して報道しているものの、イスラエルは、この考えが決して突飛なものではないことを示すような予防措置を講じている。「イスラエルは、次の戦争に備えることを目指して、国民にシェルター部屋を作るよう呼びかけている。今度は、ミサイルの雨になる。」(Press TV、イラン)

「次の戦争では、イスラエル領土全土にわたって、膨大な量の弾道兵器が使用されることになろう」と退役将軍ウディ・シャニは主張している。(Global Research http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=7982)

ロシアもペルシャ湾において戦争が勃発する可能性の高まりを見て、海軍機動部隊を地中海と北大西洋に派遣することで対応している。

Global Researchサイトの記事によると:

「ロシアの黒海艦隊の旗艦、誘導ミサイル装備巡洋艦モスクワは、現在の機動演習に参加すべく、1月18日に地中海のロシア海軍戦艦と合同し.... この作戦は大西洋ではここ15年間で初めての大規模なロシア海軍演習である。参加する全ての戦艦と航空機は完全な戦闘用弾薬を装備している。

(Global Research、http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=7983)

フランスもホルムズ海峡での軍事演習を計画中だ。「湾の楯01」作戦はイラン沖で行われ、石油プラットホームに対する模擬攻撃を含む連合部隊作戦に、数千人の要員が参加する。」

演習は2月23日から3月5日にかけて行われる予定になっており、フランス兵1,500名、首長国兵2,500名、およびカタール兵1,300名が参加し、陸上、海上および空で軍事行動をすると、省は語った...「演習には、およそ6隻の戦艦、40機の戦闘機、および多数の装甲車両が参加する」とフサルバ中佐は語った。

http://www.defensenews.com/story.php?F=3346953&C=mideast

更に、先週のうちに、インターネット通信を担っている主要海底ケーブル三本がペルシャ湾で切断され、ヨーロッパと中東間の国際通信の四分の三が失われたままだ。中東の大半の部分が暗黒に陥った。

これは単なる偶然の一致なのか、それとも表面化では何かが起きているのだろうか?

アメリカン・クロニクルのイアン・ブロックウェルは、こう述べている。

    「ケーブル断線が事故ではなかったことを前提にした場合、誰がなぜそのような行為をするのだろうかを考えなければならない。明らかに、最も影響を受けたイランは、そのような行為で得るものは皆無で、恐らくはこれを仕組んだ連中の標的だ...あるいはこれは攻撃への序曲か、あるいは恐らくは将来の攻撃の試運転だろうか?

    通信は常に軍事行動中の重要な要素であり続けており、これらのケーブル切断はイランの自衛能力に影響しかねない。」(アメリカン・クロニクル、http://www.americanchronicle.com/articles/51085)

マスコミ報道こそ欠けてはいるものの、ペルシャ湾の緊張は高まっており、アメリカが先導するイラン攻撃の可能性は依然として高い。ブッシュは、自分がイランと対決しなければ、誰も対決しないだろうと確信している。もしも自分が軍事的にドルを守らなければ、「世界唯一の超大国」としてのアメリカの日々は間もなく終わってしまうだろうことも彼は考えている。従って、本当の質問とは、果たしてブッシュが、アメリカは既に救いようがないほど、二つの「勝利なき」あつれきで行き詰まっていることを自覚するのか、それとも彼がまたもや「彼の根性で進み」我々を破滅的な地域全体の大戦争に引きずり込むのかだ。

マイク・ホィットニーは、Global Researchの常連寄稿者。マイク・ホィットニーによるGlobal Research記事


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「ワシントンの指令に忠実に従えるよう、国民の集合的な熱望を鎮圧するような属国体制のネットワークを造り出すことだ。」どこかの国、そのネットワーク第一号のように思える。一昔前の用語で言う「衛星国」。

この記事、中東の海底ケーブルが何カ所にもわたって切断されている事情の背景説明なのかも。

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2008年2月 5日 (火)

イランにおけるドルの余命いくばくもなし

Global Research, 2008年2月4日

Press TV

編集者注記

イランをインターネット通信から遮断した、海底通信ケーブル切断のため、取引所の開設が延期されたという未確認報道がある。


日曜日、2008年2月3日  23:55:53

イランの石油取引所が設置される予定のキシ島

イラン商品取引所は、待望の石油取引市場をキシ島に設立する任務を政府から課された。

イラン内閣は日曜日、石油省、財務省、外務省、および中央銀行に対し、石油取引市場を立ち上げる計画を実施するという命令を発令した。

石油取引市場は、石油製品と原油取引の場として機能することになっている。

経済省は石油化学製品部門を2月19日迄に立ち上げる予定。

石油取引市場は、石油製品をドル以外の通貨で取引する予定であり、多くのアナリストは、この市場は既に衰退しつつあるドルに大きな影響を与えかねないという意見だ。


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2008年1月30日 (水)

マケインが勝つと対イラン戦争になる可能性

「更なる戦争」は、大統領選挙戦スローガンの中で最も奇妙なものということになる可能性がある。とりわけ、それが現実になる場合には。

大統領候補者ジョン・マケインは、日曜日、支持者たちにこう語って観測筋を驚かせた「今後戦争があるでしょう. ... こういうお話はしたくないのですが、今後別の戦争があるでしょう。我々は決して降伏はしませんが、別の戦争があるでしょう。」

MSNBCのジョー・スカーバラは、古参の保守派パット・ブキャナンに、マケインの発言についてこう言って質問した「彼は更なる戦争がやってくるのを約束すると言いました. ... 彼はそれほど経済問題から逃げたくてたまらないのでしょうか?」

パット・ブキャナンは、マケインは「約束」という言葉は決して使ってはおらず、単に更に戦争があるだろうと言っただけのことであり、マケインの見解では、「これは率直な発言で. ... ジョン・マケインがホワイト・ハウス入りすれば、アメリカはイランと戦争することになると思う。」と答えた。

「これが彼に対して私が非常に懸念することの一つです。」とブキャナンは続けた。

「ジョン・マケインが戦争大統領になるのは確実です。 ... 彼の全経歴は、軍隊、国家安全保証に覆われています。彼はプーチンのような顔をしています。彼はイラン人を恫喝しています。我々はイラクに100年い続けます。」

「それで、彼が更なる戦争と言う場合」スカーバラはコメントした。「彼は約束しているのです、もしもホワイト・ハウス入りしたら、我々は今の戦争を戦うだけでなく、新たな戦争を始めると。それが保守的な共和党が望んでいることでしょうか?

「彼が戦争を始めるとは、私は言っていません」とブキャナンは答えた。「彼は更なる戦争を期待して. ... 彼は歯に衣着せずに話していると思いますよ。マケインの海外政策を見れば、誰にでもわかりますから。ロムニーを支持した時のコクランのコメントを読みましたか? 彼は言いました。ねえ、ジョン・マケインは好戦的で、赤ら顔の、いつも激怒している怒れる男です。」

「嬉しいメッセージではありませんね」とスカーバラはコメントした。「レーガンばりではなく」

このビデオは2008年1月28日放送のMSNBCニューズ・ライブからのもの。

      字幕からの文字おこし

      :: 質問させてください。間もなく、ケネディの支持についてお話する予定です。フロリダのユニバーサル・オーランド・リゾートに来ています。フロリダ、フロリダ、フロリダです。ちょっと寒いですが、ジョン・マケインは、昨日非常に興味深いことを言いました。彼は更なる戦争がやってくることを約束すると言いました。更なる戦争について彼は話し続けました。5秒間に三回も言いました。彼はそこまで経済問題から逃げたくてたまらないのでしょうか

      :: はい。

      :: -- 彼は、基本的に、アメリカ人に対して、アメリカに厳しい時代がやってくるが、そうした将来の戦争になった時、自分こそアメリカを救える唯一の人物だと約束しているのです。

      :: 彼は約束とは言いませんでした。彼が言ったのは、誤解しないように、今後もっと戦争があるだろうということです。歯に衣着せぬ発言です。率直に申し上げますよ、ジョー。ジョン・マケインがホワイト・ハウス入りすれば、アメリカはイランと戦争すると私は考えています。これが彼に対して私が非常に懸念することの一つです。我々には、アメリカを韓国から撤退させたアイゼンハワーや、ベトナムから名誉ある撤退をしようとしたニクソンのような大統領が必要だと思う。この国が必要としているのはそういう大統領だと思う。ジョン・マケインが戦争大統領になることは確実です。ジョン・マケインのことを、平時のカルビン・クーリッジ大統領のような人物だなどと思うひとがいるでしょうか? それは非常識なことです。彼の全経歴は、軍隊、国家安全保証に覆われています。彼はプーチンのような顔をしています。彼はイラン人を恫喝しています。我々はイラクに100年い続けます。我々がイラクに100年駐留するのは、ジョー、我々は100年続く戦争を戦うということですよ。丁度イギリスのように、イギリス人がわが国に100い続けたら、アメリカ人と一世紀戦うことになったでしょう。ジョン・マケインが皆さんに約束することをお話しているのです。

      :: うわっ、もしもホワイト・ハウス入りしたら、我々はこの戦争を続けるだけでなく、新たな戦争を始めると彼は約束しているわけですね。

      :: 彼が戦争を始めようとしていると、私は言っていません。彼は更なる戦争を期待していて、戦争を予期していて、戦争を予言しているのです。彼は歯に衣着せずに話していると思いますよ。マケインの海外政策を見れば、誰にでもわかりますから。ロムニーを支持した時のコクランのコメントを読みましたか? 彼は、ジョン・マケインは、好戦的で、赤ら顔の、いつも激怒している怒れる男です。彼の全経歴は軍隊です。彼の争点、彼が得意なのは、国家安全保証、ファシズム、長期戦争、イラク駐留100年です。それが彼の得意なのです。そこで彼が本領を発揮するのです。

      :: パット・ブキャナンさん、ここでお別れの挨拶を申し上げ --

      :: うれしいメッセージではありませんね。

      :: 決して。

      :: 有り難う、パット。

      :: パット、バーはまだ開いてませんよね。

      :: あなたのことをお話しているのではなくて、ジョン・マケインのことを話しているのです。非常に、非常に好戦的でした。

      :: マケインは、率直に話していると思います。

      :: ええ。彼はそう言ったのでしょう。わかりませんが。いささか感じたので -- わかりませんが。昨日は、いささか不自然すぎるように感じたので。私は間違っているのかも知れません。パット・ブキャナンさん、どうも有り難う。

デビッド・エドワーズ、ミュリエル・ケーン

Global Research、2008年1月28日

David EdwardsによるGlobal Research記事(英語原文)

Muriel KaneによるGlobal Research記事(英語原文)

http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=7924


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2007年10月 6日 (土)

ネオコン「ゴッドファザー」ノーマン・ポドレツ、 ブッシュに語る。イランを爆撃せよ

ネオコン「ゴッドファザー」ノーマン・ポドレツ、 ブッシュに語る。イランを爆撃せよ

ザ・サンデー・タイムズ

2007年、9月30日

サラ・バクスター、ワシントン

ネオコン思想創始者の一人が、核兵器の入手を許すよりは、イランを爆撃すべきだとジョージ・W・ブッシュ大統領を非公式に促した。

首席海外政策顧問としてルドルフ・ジュリアーニの2008年大統領キャンペーンに加わったネオコン運動の知的教祖、ノーマン・ポドレツが、この春遅く、ニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルで、ブッシュと非公開の会合を持った。

この会合は、過去数年にわたるかなりの死傷者数にもかかわらず、ホワイト・ハウス上層部に対する、ネオコンの揺るぎない影響力を露している。

ホワイト・ハウスで、依然としてブッシュ首席補佐官代理として働いているカール・ローブがメモを取った。だが45分続いたこの会合は大統領の予定に載っていなかった。

サンデー・タイムズとのインタビューで「ブッシュに、イラン核施設に対して行動するよう促し、なぜ他の代案はないと考えているかを説明した」と77歳のポドレツは述べた。

「私は最悪の場合のシナリオ-イラン爆撃、対、イランが核爆弾を入手するのを許した時の最悪の結果とを示した。」

彼はブッシュにこうも語った。「あなたは、もう一つのホロコーストを防ぐという最高の責任を負っている。あなたは、そうするだけの胆力がある唯一の人物だ。」大統領は非常に真面目そうを表情だった、とポドレツは語った。

ほとんどの時間、ブッシュは耳を傾けるだけだったが、ネオコン仲間のロバート・ケーガンが、イランに対して国連経済制裁を遂行し続けることの有効性について使ったセリフ、「無益なものに、チャンスを与える」をポドレツが口にした際、大統領もローブも笑ったと言う。

「彼は私に同意するかどうかについてはいかなる素振りも見せなかったが、とても熱心に聞いていた。」とポドレツは語る。

それでも、「イランに核兵器を入手させたり、あるいは復帰不能限界点に至らせたりしたまま、ジョージ・ブッシュが大統領官邸を去ることはあるまい」とポドレツは確信している。復帰不能限界点とは、イランが核兵器を製造するのに十分な技術的能力を取得することを意味している。

「イランに核爆弾の入手を許すようなことがあれば、自分は歴史的な被告席に置かれてしまうだろう、と何度か大統領は言った。大統領は、脅威が完全に具現化するまで待ったりするのは、待ちすぎだと考えている。私はこれに100%同意する。」イラン大統領マフムード・アフマディネジャドが先週国連で、イランの核開発計画に関する議論は「終わった」と宣言して以降、イランを如何に押しとどめるかという課題が、改めて緊急度を要するものとなったとポドレツは言う。

イランは平和用途の核エネルギーを得ようとすることに対し、「傲慢な大国連中」が課するいかなる経済制裁をも無視するだろうとも、彼はつけ加えた。

フランスのニコラ・サルコジ大統領は、きっぱりと言った。「彼らの計画は軍用を狙っていることは誰でも知っている。」ただし、イランに対するより強力な経済制裁をという彼の主張は、それ以上の遅れに鑑みて、無視された。

国連安全保障理事会は、ロシアと中国との膠着状態に直面して、金曜日、核開発計画に関する国際原子力機関 (IAEA)の質問に対するイラン回答に十一月までの猶予を認めた。

イランのナタンツ・ウラン濃縮施設の存在を最初に暴露した、論議を呼ぶ反対派組織、イラン全国レジスタンス委員会が、イランはナタンツの南三マイルにある、花崗岩の山の下に、秘密地下軍事施設を建設して、国際原子力機関を騙していると、先週発表した。

イランで最も有力な親政府派新聞の一紙ケイハンは、「なぜ戦争にならないか」という題の最近の社説で、公開されているもの以外の核プロジェクトがあることをほのめかしている。「イラン核施設は発表された場所だけに限られているのだろうか?」と同紙は問うている。

「アメリカは、万一こうした施設を破壊すれば、イランの核計画を完全に根絶する、あるいは、少なくとも、かなり長期間遅らせられるという確信があるのだろうか?」

イラン革命防衛隊の幹部で、イランの精神的指導者アヤトラのアリ・ハメネイの側近であるホセイン・シャリアトマダリが編集する同紙は、アメリカの軍事行動に関する「けんけんごうごうの騒ぎ」は「イラン人を脅すことだけを狙った心理戦争」だと結論づけた。

社説は、アメリカの軍事と諜報組織の情報源が、疑わしいイラン核施設全てが特定されているわけではないこと、他の施設がイランの山岳地帯の貫通できないほど地下深くに作られている可能性があると認めている等、いくつかの泣きどころにも触れている。

中東アメリカ軍司令官のウイリアム・ファロン海軍大将は、先週「年中、戦争をするぞと言い続けるのは役にたたない」と述べた。だが、「イランに対する圧力は継続する。我々はこの地域では、実に、非常に堅固な戦力を有している。特にイランと比較して。これは是非国民皆には、念頭に置いて貰いたい事実だ。」とも付け加えている。

ポドレツはブッシュに、アメリカは、核兵器を用いずとも、イランを軍事的に攻撃することは可能だと考えていると話した。「私は核兵器の利用には反対で、それが必要だとも思わない。」と彼は言う。昨春英国海軍捕虜をイランが捕縛したことに対するイギリスの対応で、テヘランの指導者たちは、核保有国になれば更に一層大手を振って行動できるだろうと確信したに違いないとポドレツは考えている。

ポドレツは、新刊書「第四次世界大戦:イスラム・ファシズムに対する長い闘い」の中で見解を展開した。彼が第三次世界大戦と呼ぶ冷戦、つまり42年間続いたイデオロギー戦と、かなりの共通点があると彼は信じている。

「今起きていることを理解する鍵は、これを我々の文明に対する冷戦時の全体主義的な挑戦の後継者として見ることだ」と彼は言う。

イラク、アフガニスタンとイランは、同じ長い闘いの、異なる前線にすぎないと彼は確信している。

ネオコンという言葉が発明される前から、自身をネオコンと称していたポドレツは、「反体制派のインテリたち」の小さな集団から、ロナルド・レーガンの、そして後にはイラク戦争の背後の知的勢力の一つにまで、運動が発展する様を見つめてきた。

その過程で、副大統領ディック・チェニーの元首席補佐官「スクーター」リビーや、前世界銀行総裁ポール・ウォルフォウィッツといった重要な連中が失脚した。「狙い撃ちにされた仲間もいれば、意気阻喪したものもいる」とポドレツは語っている。

しかし、このネオコンは、最近ロンドンで核武装したイランなど許せないと語った共和党の大統領選本命候補ジュリアーニが、海外政策を立てる手伝いをしているわけだ。

ポドレツは自説イスラム・ファシズムを、この前ニューヨーク市長に既に説明している。「彼はこれを第四次世界大戦とは呼ばなかったが、そう思っていることは知っている」とポドレツは語っている。

ビデオを見る(YouTube)

CNNによる共和党大統領候補討論の中で、ジュリアーニは、イランの核エネルギーを破壊するために、核兵器の使用も考慮すると語った。(2007年6月)

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/article2558296.ece

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2007年8月27日 (月)

ネオコン、イラン攻撃に更に一歩接近

2007年8月26日

予想通り、ネオコンは、最終的にイラン国民に対して、大量虐殺、騒乱と窮状を押しつけるための方法として、一つの途方もない嘘から、別の嘘へと乗り換えたようだ。

「イランに対する軍事的オプションへの議会とペンタゴンの支持を取り付けるための努力として、ブッシュ政権は、いわゆるイランの核兵器計画に基づくこれまでの戦略から、イラクでアメリカ兵殺傷を引き起こしている、イランで製造されたとされる簡易仕掛け爆弾 (IED) 」へと移行した、とRaw Storyのラリサ・アレクサンドロヴナは書いている。「中東での経験を持つ二人の元中央情報局(CIA)職員を含む、関係者によると、IEDとイランとのつながりとされるものに焦点を当てることによって、イラン政府を、イラクにおけるアメリカ軍への攻撃に、直接結びつけることが可能だと、政府は考えている。」

これを「アルミ・パイプの再来」と呼ぼう。間違いなく、二年か三年後、イランがイラク同様の恐ろしい運命に会った後、マスコミはまたもや、イランのIEDに対する非難は根拠がなかっただけでなく、ネオコンの本性、二枚舌の典型的な例の再現だ、とぶつぶつ言うだろう。前回もCIAは、イラクが購入しようとしていたとされる10万本の高力アルミ・パイプは、アイダホ州、ポカテロの小学生を核攻撃するという目標の為、サダム・フセインが熱心に、組織的に動いていることを証明するものだ、と同じように主張したことを思い出そう。もちろん、当時、エネルギー省のオークリッジ、リバモア、あるいはロスアラモス国立研究所、さらには国際原子力機関の専門家が、この主張を馬鹿馬鹿しいと見ていることは問題にはならなかった。

実際は、サダム・フセインに対する全ての「主張」は、十年以上にわたる残酷な古くさい経済制裁によってもたらされた途方もない数の、無力で弱らされたイラク人を、大量虐殺するというネオコン計画という「政策」を巡って、しつらえられていた。結果的に、百万人以上の人命、しかもその内50万人以上は子供たちを犠牲とした計画は、十分に「その価値はあった」と、クリントン政権の国務長官マデレーヌ・オルブライトが、悪名高くも断言したのだったが。

2005年、ブッシュは、ヒットラーのデマ宣伝策を活用していることを認めた、つまり、一連の嘘は、ヒットラーが1925年の自伝「我が闘争」で説明しているように「途方もなく巨大」なので、大衆は意図的な無知によって、アメリカの名による、あらゆる犯罪を受け入れている。「私は仕事として、真実が浸透するよう、何度も、何度も、本当に何度も、繰り返し続けなければならない。プロパガンダを勢い良く立ち上げるようなものだ」とブッシュは言っているが、明らかにネオコンの指示によるものだろう。

そして今、イランに対するデマ宣伝は、イラクの架空の大量破壊兵器同様、荒唐無稽で馬鹿げている。

「イラクのアメリカ兵士を殺傷している、爆発成形弾(EFP)という名で知られている特製IEDは、イランで製造された様に見える確かな証拠を、アメリカ軍は示した。諜報機関および軍の関係者は、ただし、武器を直接イラン政府に結びつけるものは何もなく、IEDをイランに結びつける直接的な追跡調査できる証拠もないと、警告している」と、アレクサンドロヴナは書いている。たとえそうであっても、これは「ブッシュ政権内部のある連中にとって、イランに対して軍事行動をとる」つまりイラン人の老婆や乳幼児を虐殺することの「十分な正当化」に見えている。

「イランが共謀しているという[IED]の話題の発生源は、それが、スンナ派ゲリラによって、装甲車両を狙って爆破される、指向性爆弾によるアメリカ軍の死亡者数が増加するのを止められない無力さに対する、ブッシュ政権の非常な困惑を軽減することを狙ったプロパガンダであることを強く示唆している」とガレス・ポーターは述べている。「アメリカ軍司令部は、当初スンナ派は、自ら指向性爆弾を製造していることを認めていた。2005年1月21日、当時の在イラク・アメリカ軍の上級司令官、ジョン R. ヴァインズ大将は、ゲリラは、恐らく元イラク大統領サダム・フセイン軍の爆弾製造専門家に頼っている、と記者たちに語った」イラン人ではなく。

だがそんなことはかまわない。普通のアメリカ人には、スンナ派とシーア派の違いが、前者がレジスタンスを行っているが、ムクタダ・アル-サドルの民兵と、一握りの他のシーア派反逆者を除いて、後者はそうではなく、むしろ形勢を眺め、アメリカが押しつけた傀儡政権に参加することをさえ好んでいるということが分かっていないという事実を、ネオコンはあてにできるのだ。

いつものように、いまやおなじみのネオコン流儀で、抵抗勢力がIEDを製造している元の話が、「イランの共謀」への変貌だ。ブッシュとネオコンが、というよりはネオコンが独自に「イラクの新たな問題を、テヘランになすりつけ始める」ことに決めたのだ。2005年8月4日、ペンタゴンと諜報機関の当局者が、NBCとCBSに、先週、何十もの指向性爆弾が、北東部イラクに密輸されてくるのを、アメリカ軍が途中で押さえたという話を漏らし」「NBCのニュースは、諜報機関の当局者が、IEDは、イラン革命防衛隊かヒズボラによって、イラクに送り込まれたと信じているが、「イラン政府の完全な合意なしには、実現しなかったろうと確信している」と発言するのを引用した。要するに、何千人ものイラン人死者や、もう一つの劣化ウランの戦場をもたらす引き金となるデマ宣伝だった。

「諜報機関の幹部は、火曜日、Raw Storyに、CIAはこの地域における作戦を強化し、Raw Storyが「既に報じた」「偽情報」を優先し、イラン対策の「他の」やり方に力を注ぐと語った、とアレクサンドロヴナは報告している。「他の」やり方とは何であるかを、情報源は詳しく説明しようとはしなかった、とは言うが、これは簡単な話に違いない。

CIAが矛先を変える時、何が起きるかは、イランでも少なくとも少数の人々が知っているのは間違いない。「CIAはイランにおいて、まさに要求されたことを実行した。アメリカの為政者にとって、ちょっとした目の上のたんこぶだった、穏健な民族主義政権の排除だ」と、マーク・ゼペザウアは書いている。「1951年、同国で、最も人気のある政治家、モハンマド・モサデク博士がイラン首相に選ばれた。彼の主要な公約は、当時イランで操業中の唯一の企業-ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)の国有化だった。国有化法案は、イラン国会で、全会一致で可決した。モサデクは、BPに対し、かなりの補償を申し出たものの、その時点以後、彼の命運は限られていた。イギリスは、イランに対する国際的な経済封鎖をしたてあげ、イラン経済を混乱状態に陥れた。CIAは、イギリスの要求で、モサデク排除の為、何百万ドルもの資金を費やし始めた」その結果として、ナチス協力者の息子であるレザ・パーレビーを就任させた。このパーレビー二世は、「地球上で最悪の人権侵害記録と、CIAがSAVAKに教え込んだ拷問方法の「信じがたいほど」の数と種類」を持ったSAVAK、秘密警察勢力を解き放ったのだ。

だがイランには仲間が大勢いる。「国家安全保障」組織は、1940年代末に設置されて以来、グアテマラ、ハンガリー、ラオス、ハイチ、ドミニカ共和国、エクアドル、ブラジル、ギリシャ、コンゴ (今のザイール)、ボリビア、カンボジア、チリ、アンゴラ、アフガニスタン、エルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラス、パナマ、イラク、その他で、政府を破壊した。

「こういう事全てには、一つの教訓がある」アンゴラの元CIA局長ジョン・ストックウェルは、1976年、つまりほぼ二十年程前に回想している。「その教訓は、人々に対して、非人間的な行為を働くのは、決して、ゲシュタポの凶暴な連中や、KGBの凶暴な連中だけではなく、人間は他の人間に対して、非人間的な行為を働くものだということだ。そして、アメリカ人は、現在、世界中の人々に対して、こうした事を大規模に行っている責任がある。しかも、アメリカ人が、その良心に対して、もっともらしく否定できるようなやり方で行っているのだ。アメリカ人がCIAという秘密警察を作り、この組織に膨大な予算を与え、連中が外に出て、こうした計画をアメリカの名において実行するのを認めており、調べればその情報はわかるのに、あたかもそれが起きているのを知らないふりをしているのだ… アメリカ人が虐殺した、百万から三百万人の人々や、アメリカ人が拷問し、惨めにした全ての人々に対して責任がある。虐殺し、殺す人々であったゲシュタポたちと同様に。」

確かに「こうした事をしでかしたことに、アメリカ人は責任があり」、ネオコンがイラン国民に対してこれから行うあらゆる酷い仕打ちに責任があり、アメリカ人は、ナチスが権力を握ったのと同じように、この精神病気質者どもが政府を乗っ取るのを許したことに責任がある。

もちろん、個人がテレビをつけて、「素人体験が目玉の番組」で、虐待に対する弁明やら、Kid Nationのような番組に熱中しているような場合、そういう男女に責任があるとは言えまい。そもそも「責任」というものは、道義心というか、認識力があることを前提にしているのだから。

Another day in the Empire by Kurt Nimmo

http://adereview.com/blog/?p=14#more-14

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2007年4月 4日 (水)

スコット・リッター新著『標的はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実』について語る

スコット・リッター新著『標的はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実』について語る

Democracynowの2006年10月16日放送分の翻訳です。

元国連武器査察官スコット・リッター: 「合衆国が現在イランに対して進めている方針は、必然的に戦争に至る方針だ。このような行動路線は、イラクで我々がおかしてしまった歴史的な過ちさえも見劣りさせるほどだ。」[速記原稿あり]

欧州同盟の25人の首相が明日、イランに制裁措置を科するため国連安全保障理事会で会合する。イランがウラン濃縮の中止を拒否したので制裁措置が必要だと彼らは言っている。イランは核開発計画は発電の為だと強く主張しているが、アメリカとその同盟国の数カ国は、イランは核兵器を開発しようとしているのだと主張している。

土曜日、イランの外務大臣のスポークスマン、モハマド・アリ・ホセイニは、制裁措置をとるという西欧の脅しは「心理的戦争」の一部であり、イスラム共和国はさらに一層平和な核技術の追求を進めるべく決意を強くしたと述べた。

元武器査察官スコット・リッターの新著は、ブッシュ政権がイランに対して戦争をしかけることに決めていると主張している。新刊「目標はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実」の中でリッターは現政権の体制転覆政策と、イランがアメリカの国家安全保障上の利害を脅かす可能性を検討している。

    * スコット・リッターは、1991年から1998年まで、国連大量破壊兵器破棄特別委員会(UNSCOM)の、イラクにおける国連武器査察官として勤務していた。彼の新著は「目標はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実」(原題:"Target Iran: The Truth About the White House’s Plans for Regime Change")だ。前の著書は「イラク・コンフィデンシャル」だ。

速記原稿

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エイミー・グッドマン: 元武器査察官、スコット・リッターさんの新刊書は、ブッシュ政権は、イランに対して戦争をする事に決めていると主張しています。「標的はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実」(原題:"Target Iran: The Truth About the White House’s Plans for Regime Change")で、スコット・リッターさんは、政権体制転覆計画と、イランがアメリカの国家安全保障上の利害を脅かす可能性を検討しています。彼はこう書いています。「合衆国が現在イランに対して進めている方針は、必然的に戦争に至る方針だ。このような行動路線は、イラクで我々がおかしてしまった歴史的な過ちさえも見劣りさせるほどだ。」スコット・リッターさんが今私たちのスタジオにおいでです。Democracy Now!にようこそ。

スコット・リッター: ええ、どうも有り難う。

エイミー・グッドマン: 現在のイラン、アメリカが、あなたのご本の書名の、標的にしている、標的のイランを理解するための鍵は何だと思われますか?

スコット・リッター: 一番大切なことは、ブッシュ政権の標的として、イランはもろに照準線にさらされているという現実を理解すべきです。特に、合衆国の国家安全保障に関連したブッシュ政権の標的として。これは政治アナリスト、海外政治専門家の間の仮定の討論ではないのですよ。2006年版の国家安全保障戦略を読んでみてください。イランはアメリカ合衆国の国家安全保障に対する第一位の脅威だとして16回も名指しされています。同じ文書で、そのような脅威に対処するための合法的な手段として、正当な理由のない、先制攻撃戦争という考え方を容認しているからです。全世界での地域的な変換というブッシュ政権の基本政策、ただしこの場合、特に中東ですが、も再認証しています。ですから、ここでは仮定の状況について話しているわけではありませんで、あらゆる議論にもかかわらず、ブッシュ政権は、外交が存在するのだと皆に信じ込ませようとしています。外交など存在しません。イラクの時と一緒です。外交など体制転覆という究極の目的を隠すための煙幕に過ぎません。

エイミー・グッドマン: アメリカが北朝鮮に対してとっているやり方の違いについてお話いただけますか。自身の報告によれば原爆を爆発させたという北朝鮮と、イランに対して?

スコット・リッター: そうですね、ブッシュ政権の北朝鮮に対する対応とブッシュ政権のイランに対する対応の唯一の共通点は、最終目標は体制転覆だということでしょう。それ以外には、ご覧の通り、両国が共通して持っていることと、政権のやり方とは全く関係ないでしょう。いいですか、北朝鮮とイランを比較することなど不可能です。月とすっぽんです。

北朝鮮は原子力を持つと宣言しています。彼らは核兵器を所有するという意図の宣言までしています。彼らはこのことを誰に対しても隠してはいません。彼らは完全に法律に適合して核拡散防止条約から脱退しました。彼らは通告しています。彼らは、「我々は参加しない」と言ったのです。彼らは適切なスケジュールを与えました。彼らは査察官を招いたのです。そしてなんと、驚き、驚くことに、こうした事実にもかかわらず、ブッシュ政権は言ったのです。「ああ、ただのはったりだ」と。いいですか、はったりではないのです。北朝鮮は、一発爆発させたところです。考えてみてください。もしもアメリカが無責任に北朝鮮に圧力をかけ続けたら、また、えー何の話でしたっけか?

アメリカは北朝鮮で何を実現したいのでしょう? アメリカは本当に北朝鮮国民のことを人権を心配しているのでしょうか、 違います、体制転覆です。体制転覆が全てなのです。世界の皆と共存する為の条件を、合衆国が支配できるということが目的なのです。人々は中国に対する我が国の政策が体制転覆であることを理解しているのでしょうか? この波及効果がどういうことになるか理解しているのでしょうか? それが北朝鮮に対して起きていることです。彼らが言った通りのことを実行してもアメリカ国民が驚いてはいけません。

次にイランを見てみましょう。イランという国は「我々は核兵器計画を持っていない。そういう意図はない。」と言っているのです。実際、北朝鮮が原爆を爆発させた際、イランは非難しました。核兵器は世界均衡の一部ではあり得ないとイランは言っています。それなのに、アメリカは両国をひとくくりにして、あたかも北朝鮮とイランは、同じ政策の本質的な部分だと言い続けようとしています。両国は、ブッシュ政権が核拡散に対処するためにとってきた「同じ支離滅裂なやりかた」の本質的な部分ではあるかもしれませんけれども。

エイミー・グッドマン: スコット・リッターさんは、イランから帰国されたばかりですね?

スコット・リッター: 帰国、ええ私は9月上旬イランにいっていました。

エイミー・グッドマン: あちらで何をされたのですか?

スコット・リッター: ネーション誌のジャーナリストとして行ってきました。11月中にはたぶん発表される記事の為に調査に行ったのです。イラン政府も、多くの政府同様、言っていることと、やっていることが違うというのは奇妙でしたね。事前に合意した色々な予定がありました。Xとインタビュー、Yとインタビュー、現地見学等々。イランにいってみて、我々が色々合衆国内で調整していたにもかかわらず、イラン政府は、(a) 私が入国することも(b)私には日程があったことも全く知らなかったことがわかりました。それで、私は私一人でイランに入れたわけですが。

イスラム教のファシスト国家と呼ばれてきた国の中を一人で歩くというのは実に目を見張るような経験です。中東の独裁体制国家に行ったことがあります。治安対策がやかましい国々に行ったことがあります。イランはそうした国家の一つではありません。私は元諜報部員で、これまでイランに対してかなりきつい発言をしてきた人物ですが、それにもかかわらずイランでは何の干渉もなく、完全な行動の自由がありました。そしてその結果、認められた日程で行ったわけではなく、自分自身の日程で行ったのですが、それでも政府幹部、軍幹部、諜報組織幹部をインタビューし、機密と見なされている現場を訪れることができました。結論は、アメリカのマスコミはイランについて間違った思いこみをしているということです。非常に現代的で、西欧化された、親西欧で、しかも驚くほど親米国家で、どんな意味でも合衆国に対する脅威ではありません。

エイミー・グッドマン: あなたはイラク内部の元武器査察官ですね。

スコット・リッター: そうです。

エイミー・グッドマン: イラク侵略の下準備の時と、今イランに対して起きていることの類似性と差異についてお話いただけますか?

スコット・リッター: 指摘すべき最大の類似は、いずれの場合も、申し立てられている主張を裏書きする証拠がまったく示されていないことです。イラクは大量破壊兵器計画を持っていると非難されていました。化学、生物、核、長距離弾道ミサイル計画を再編していると。問題の施設に対して自由に出入りできるという査察手順がありましたが、こうした査察によってはブッシュ政権の主張を裏付けるデータは全く得られませんでした。それなのに、イラクは言われたのです。武器を発見するのは査察官の責任ではない。それが存在しないということを証明するのはイラクの責任だ。イラクは「否定の証明」をしなければなりませんでした。彼らはそれはできませんでした。1991年にサダム・フセインが兵器計画を完全に破壊したということを今なら我々は知っています。見つけ出すべき何物も残されてはいなかったのです。何の脅威もなかったのです。

そこでイランです。イランは核兵器計画を持っていると疑われています。けれども国際原子力機関が、イランの施設に自由に出入りできる査察官が、現れてこう言ったのです。「そう、我々が知らない秘密の計画が存在しないとは言えない。我々が言えるのは、調査の結果としては、核兵器計画があるというブッシュ政権の主張を支持するデータは何もないということだ。」それなのに、ブッシュ政権は、またもや責任をイランになすりつけています。アメリカの言い分はこうです。「核兵器計画を発見するのは査察の責任ではない。そういうものが存在しないことを証明するのはイランの責任だ。」なぜアメリカはこういうやり方を続けるのでしょう? なぜなら、誰も「否定の証明」はできないからです。ブッシュ政権を満足させるためにイランができることなど何もありません。要するに、政策は不拡散が目的なのではありません、軍備縮小が目的なのでもありません。体制転覆が目的なのです。そしてブッシュ政権がしたいと望んでいるのは、軍事介入という彼らの究極の目的を支持するような条件を作りだすことなのです。

エイミー・グッドマン: スコット・リッター、ご本の中でお書きになっていることのなかに「イランは明白な核兵器所有を拒否する」と言った最高指導者のファトワという形での宣言に、全く注目していないというのがありますね。

スコット・リッター: 「最高指導者」というと、そもそも、大半のアメリカ人は頭を掻いていうでしょう。「それは誰だ?」なぜならば、悪者扱いする看板男がいるからです。彼の名前はアフマディネジャドです。彼は現れては実に愚劣なことを言ううすのろです。「イスラエルを世界の表面から消し去ることがイランの目標だ」合衆国等にたいしてとんでもない発言を彼はするのです。そして、もちろん、彼はアメリカのマスコミ、西欧のマスコミが存分にやれる対象となっていて、繰り返して使われる断片的な映像をやたら見せられるわけです。アフマディネジャド、アフマディネジャド、イラン大統領。しかし皆が理解していないことは、彼が色々発言できても、彼の指がどんな権力のボタンの上にも無いという点です。イラン憲法を読めば、イランの大統領はほとんど飾り物であることがわかります。

イランにおける本当の権力は最高指導者が持っています。最高指導者はアヤトラ・ハメネイです。彼は護憲評議会という組織に支持されています。便宜評議会と呼ばれる別の組織があります。彼らが、軍隊、警察、核計画、全ての権力の道具を支配しているのです。しかも最高指導者が、核兵器はイスラム法には適合しないというファトワを発しているだけでなく、シーア派の信仰体系で責任を持っている最高指導者が、2003年に実際にスイス大使館経由でブッシュ政権に接触して言ったのです。「聞いてくれ、合衆国との関係を正常化したいと思っている。イスラエルとイランの間で平和条約を結べるような交渉を始めたいと思う。」いいですか、イスラエルとイランですよ。彼は「我々はイスラエルを地表からぬぐい去りたい。」と言っているわけではないのです。彼は「イスラエルとの平和を望んでいる。」彼らの核計画も進んで議論しようとしていたのです。

なぜブッシュ政権がこれを歓迎しないのでしょう? なぜなら、そうすれば正常化という方向に進み、合衆国が神権政治の正統性を認め、進んで神権政治と平和的に共存しようとすることになるからです。それはブッシュ政権の立場ではありません。彼らは神権政治を終わらせたいのです。それを正統化するようなことは何もするつもりはありません。平和を支持するようなことは。彼らは平和を拒絶したのです。ですから、アメリカ-イラン関係ということでは、国際的な平和と治安に対する脅威をもたらしているのは、アフマディネジャドではないのです。脅威をもたらしているのはブッシュ政権です。平和について検討することをブッシュ政権が拒否しているのです。ブッシュは外交について語っています。彼がコンドリーサ・ライスを飛行機に乗せて、テヘランに派遣して最高指導者と交渉させるまでは、外交は、本当の外交はありません。

エイミー・グッドマン: スコット・リッターさんとお話しています。彼は新刊を出しました。書名は「標的はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実」です。表紙の絵にはアメリカの銃の柄があります。アメリカの国旗が描かれた銃です。この柄とその背景について話していただけますか。

スコット・リッター: あの図柄が私の功績だったらと思いますよ。でも残念ながら、あの絵は、いや残念ながらではなく、幸運にですね、あれは、魅力的なだけでなく、象徴的な表紙を考えてくれたネーション・ブックスの非常に優秀なグラフィック・デザイナーの作品です。ただここで重要なのは、イランが標的だという点です。我々は、アメリカとアメリカの象徴について議論したのです。そこで、アメリカ国旗を、世界が「合衆国」という言葉を聞いた時に思い起こす象徴に変身させたのです。武器です。合衆国を、人権、個人の市民的自由を擁護するはずと思われていた国家をそう考えるのは非常に悲しいことです。現代の世界が合衆国について語る時、彼らはアメリカを、暴力として、銃によってもたらされる暴力として見ているのです。アメリカはそうなっているからです、暴力国家です。

エイミー・グッドマン: アメリカとイランに関してあなたがお考えの筋書きは?

スコット・リッター: 戦争です。結論は、ブッシュ政権はあと二年間合衆国を支配することができるということです。彼らは中東で地域を変換する政策を持っています。体制転覆です。現在、あらゆる恐ろしい兆候を表しながら、この政策がイラクで行われているのを目にしています。彼らも何か学んだのではと期待されるでしょうが、何も学んでいないのです。連中はイランを存続可能なデモクラシーに変える必要があると言い続けています。今のニュース放送やら他のニュースによると、どうやらアメリカはイラクのデモクラシーはあきらめるようですが。

ブッシュは既に「イランを次期大統領にまかせたくはない。今自分で解決すべき問題だ。」と言っています。取り込むべきであって、ここに取り込んでいないもう一つの要素は、合衆国に、イランに対して極めて攻撃的な姿勢をとるよう圧力を加えている、イスラエルが果たす役割です。イスラエルは超えてはならない一線を引いて、言っています。イランにおける核兵器計画を許さないだけでなく、彼らは原子力に関わること全て、特に、核兵器計画にも使える濃縮は許容しないのです。ですから、たとえイランが本当のことを言っていても、イランは「核兵器計画など全くない。平和な原子力が欲しいのだ。」と言っていますが。イスラエルは言うのです。「イランが濃縮能力を持ち続ける限り、イスラエルに対する脅威である」。そして強硬な措置をとるよう、合衆国に圧力をかけています。

エイミー・グッドマン: どんなやり方でですか?

スコット・リッター: ええ、それは外交的圧力です。2002年に始まったのですが、イラクとの戦争準備のさなか、イスラエル首相と国防相があたふたと合衆国にやってきて、言ったのです。「おい、余りイラクのことを心配するのは辞めようぜ。あんなものは大した問題ではないさ。大量破壊兵器をタネに色々屁理屈をこねればいいじゃないか、大問題はイランだぞ。」するとブッシュ政権は言ったのです。「今はイランの話しはしたくない。今はイラクを処理しているところだ。」戦争直後に、イスラエルがやってきて言ったのです。「結構。サダムを追い出してくれて有り難うよ。今度はイランをやってもらいたい。」それでも合衆国はイランを後回しにしたままでした。そこでイスラエル政府が諜報情報をイラン人の反体制組織ムジャヒディン・エ・ハルクに漏らし、連中がしゃしゃり出てきて「ほら、見てくれ、このナタンス工場を。連中はここで濃縮をやっている。」と言ったというわけです。そこで合衆国は突然こう言わされました。「ああ、イランを最優先しなけりゃならんな。」マスコミによる対イラン操作の調子を支配しているのはイスラエルなのです。

エイミー・グッドマン: マスコミが言っているのは、イランは原子力など必要ない。石油が十分にあるのだから、原子力など核兵器を得るための方法に過ぎないと。

スコット・リッター: ええ、イランが豊富な石油を持っていることは疑いようがありませんが、世界経済の中でやってゆけるものということでは、イランは唯一石油しかないのです。1976年に、イランのシャーが合衆国に来て、仲裁の為の代理人を派遣して言ったのです。「我々は分析を行い、石油の量は有限だというのが分かった。今の所は我々はそれを輸出する必要がある。しかもそれを輸出しないと、金が儲けられない。これを維持し続けるだけの十分な石油は持っていない。石油を輸出に回せるようにするための自前のエネルギー政策が必要だ。我々は原子力を使いたい。」そこでアメリカ政府は言いました。「名案ですね、シャー。大賛成ですよ。」ジェラルド・フォードが言ったのです。

当時のホワイト・ハウスの主席補佐官はディック・チェニーでした。国防相はドナルド・ラムズフェルドです。ですから、チェニーとラムズフェルドの二人は、今、イランは石油があり余っている国だから、原子力計画など不要だと主張していますが、1976年に原子力を手に入れるというイランの目標を、二人とも支持していたのです。原子力だけではありません。彼らはこう言ったシャーを支持していたのです。「制裁措置や戦争のような、予想のできない変動で原子力計画の燃料が人質の取られのを認めるわけには行かない。完全なウラン濃縮処理を含めた自前の燃料製造能力が必要だ。」1976年にアメリカ政府何と言ったか考えてください。「問題ありませんよ、シャー。それで結構です。」もちろん1979年に、イスラム教主義者が登場して、私たちは突然意見を変えたのです。結論は、イランは、法律上も、経済上も、原子力計画をすすめるあらゆる権利があるということです。アメリカは既にそれが進むべき正当な方法だと認めたのです。

エイミー・グッドマン: スコット・リッターさん、ピューリッツァー賞を受賞した調査報道ジャーナリスト、セイモア・ハーシュと退役空軍大佐サム・ガーディナーの二人は、イランで、アメリカ軍の秘密工作がすでに始まっていると言っています。本当だと思われますか?

スコット・リッター: セイモア・ハーシュの報道を尊敬しています。サム・ガーディナーの分析を尊敬しています。それを知る立場にいて、私に話しをしてくれる人々の誠実さを尊敬しています。いいですか、アメリカは既にイラン上空に無人の航空機、パイロットを載せない無人飛行機を飛ばしているのです。地上では、CIAがムジャヒディン・エ・ハルクを採用し、クルド人を採用し、アゼリー人を採用し、彼らがイラン内部でアメリカ合衆国の為に活動しています。実際に合衆国軍隊メンバーと、CIA準軍事組織員としてのアメリカ国民が諜報情報を集めるためにイラン領土内で活動していると信ずべき理由があります。

準軍事組織や軍隊によって、主権国家の国境と領空を侵犯すれば、それは戦争行為です。これは戦争行為なのです。ですから、アメリカ人が「ああ、イランで戦争なんかないさ」と言う一方、既にイランでは戦争になっているのです。アメリカはイランと戦争しているのです。通常段階の戦争をこそ宣言してはいませんが。ブッシュ政権は体制転覆という政策をもっています。彼らは軍を使うつもりで、今軍が使われているのです。

エイミー・グッドマン: 後一分しかありませんが、こうしたことに全てについてのマスコミの役割は。あなたが侵略に反対した国連の武器査察官だった時、イラク侵略準備の段階で、彼らはあなたをけなし、中傷しましたね。

スコット・リッター: そうですねえ、連中は、また私にはしたい放題でしょうね。知ったことではありません。蛙の面に小便です。問題は私の側にあるのではありません。私が肝心なのではありません。肝心なのは真実と事実です。今やはっきりしていると思います。我々は、準備段階でイラク戦争の真実と事実を知らされていなかったのですし、イランでも同様に、マスコミが真実と事実を知らせていないことは明らかです。イランについて否定的なことならなんでも額面通りに、本当だと受け止めるように、私たちは前もってプログラムされてしまっています。それが私が本書を書いた理由の一つです。適切な総合的観点からものごとを考えられるように。

エイミー・グッドマン: スコット・リッターさんでした。彼の新刊書は「目標はイラン: ホワイト・ハウスの体制転覆計画の真実」(原題:"Target Iran: The Truth About the White House’s Plans for Regime Change")です。彼は元国連の武器査察官です。今晩、リッターさんは、ピューリッツァー賞受賞者のジャーナリスト、セイモア・ハーシュとご一緒にニューヨーク市の倫理文化ソサエティーに出席されます。

http://www.democracynow.org/article.pl?sid=06/10/16/144204

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